よくある質問
(同義質問:C1220材の精密加工は可能ですか?/りん脱酸銅の切削加工に対応していますか?/C1220銅の溶接・マシニング加工はできますか?)
C1220は、純度99.90%以上の銅に少量のリン(P)を添加して脱酸処理を施した銅材です。
「りん脱酸銅」と呼ばれ、優れた溶接性・曲げ加工性・耐食性を持ち、特に水素脆化が起こりにくいことから、給湯器・熱交換器・化学装置・冷却配管部品などに広く利用されています。
🔧 C1220(りん脱酸銅)の特徴
高い溶接性・ろう付け性: 酸素をほとんど含まないため、気孔の発生が少なく安定した接合が可能。
優れた成形性: 曲げ加工や絞り加工に適し、薄板からパイプ加工まで幅広く対応。
高い耐食性: 水や薬品に対しても腐食しにくく、長期間の使用に適します。
良好な導電性・熱伝導性: 無酸素銅やタフピッチ銅に比べやや劣るものの、実用上は十分な性能を発揮します。
🏭 当社の加工対応
当社では、りん脱酸銅 C1220 の特性を熟知したうえで、旋盤加工・マシニング加工・ワイヤーカット放電加工・板金加工(レーザー切断・曲げ)など、
多様な加工に対応しております。
また、薄板部品のろう付け・曲げ加工から切削による精密部品まで、用途や形状に応じて最適な治具・加工条件を設定し、変形や歪みを最小限に抑えた高品質な仕上がりを実現しています。
加工実績例:
熱交換器用フィッティング(旋盤+ロウ付け)
冷却水配管部品(マシニング+バフ研磨)
化学機器用継手(旋盤+ロウ付け+無電解ニッケルメッキ)
✨ 対応可能な表面処理
C1220は耐食性をさらに高めたり、外観を整える目的で各種表面処理が可能です。
銀メッキ・ニッケルメッキ: 接触抵抗の低減や防錆効果
クリア塗装(艶あり/艶消し): 酸化変色防止
バフ研磨・ヘアライン・サンドブラスト: 外観品質・美観仕上げ
まずはお図面や仕様書をお送りください。
用途・数量・仕上がりのご希望に合わせて、最適な加工方法をご提案いたします。