(同義質問:検査基準はどのように設定していますか?/どのような寸法公差を基準としていますか?/図面がない場合はどの基準で検査しますか?)
当社では、お客様からご提供いただく「図面」を最も重要な検査基準としています。
図面に記載された寸法・公差・表面粗さ・幾何公差(平行度、直角度、真円度など)をもとに、
要求精度を確実に満たすことを品質管理の基本方針としています。
🟢 検査基準を定める際のポイント
① 図面公差の確認
- お預かりした図面から、寸法公差や幾何公差を正確に読み取り、各部の検査ポイントを決定します。
- これらの公差は、製品の機能・組立精度に直結するため、最も重要な検査項目として厳密に確認します。
- 公差が厳しい箇所は三次元測定機で高精度に、一般公差部はデジタルマイクロメーターやノギスで測定します。
② 指示なき寸法の扱い(JIS基準)
- 図面上に公差の指示がない場合は、
JIS B 0405「寸法公差及びはめあい」普通許容差(中級)」を適用しています。
弊社一般公差一覧表 | PDFファイル
これは日本工業規格に基づいた標準的な公差範囲であり、機械加工部品の一般的な品質要求を満たす設定です。
- 特別な精度・粗さ・外観要件がある場合は、事前にご相談ください。
③ 検査項目・検査方法の選定
- 図面の要求事項に基づき、「どの寸法を」「どの方法で」「どの精度で」測定するかを決定します。
例:
- 厳しい公差部 → 三次元測定機で精密測定
- 一般寸法 → デジタルノギス・マイクロメーターで確認
- 平面度・真円度 → ダイヤルゲージで確認、三次元測定機で精密測定
- 表面粗さ → 表面粗さ計でRa値測定
④ お客様との仕様確認
- 図面に検査基準が明記されていない場合や、特殊検査が必要な場合は、お客様と直接ヒアリングを行います。
例:
- 「特定部位のみ全数検査してほしい」
- 「表面キズはどの程度まで許容されるか」
- 「組立後のはめあい精度を重視したい」
といった具体的なご要望に合わせて、最適な検査仕様を提案いたします。
当社の品質方針
- 加工から検査までを一貫管理し、ミクロン単位の精度を保証。
- 三次元測定機、デジタルマイクロメーター、表面粗さ計などを駆使し、高い再現性と信頼性を確保。
- 大学・研究機関・精密機器メーカー様向けの厳格な検査基準にも多数対応実績があります。
まずはお図面をお送りください。
明確な検査基準の設定から最適な検査方法まで、お客様の品質要求に合わせた柔軟な対応をいたします。
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https://www.nogatadenki.jp/estimate.html